NPO法人spera森里海・時代を拓く
森は海の恋人の畠山重篤さんと森里海連環学の田中克先生のバックアップで有明海にメカジャがたくさん殖えるようにがんばるばい。 事務局 〒832-0031 福岡県柳川市椿原町45番地 ℡ 0944-72-2424 Eメール speramorisatoumi@gmail.com 会費や寄付の振り込み先: ゆうちょ銀行 17460ー11873441 トクヒ)スペラモリサトウミジダイヲヒラク
いのち輝く有明海の出版と今後の展開:本の普及へのお願い

2010年10月末に柳川市において、第1回森里海連環による有明海再生シンポジウム」を開催し、そのことがきっかけとなり、佐賀県多良町での干潟再生実験(2011年4月から)、NPO法人SPERA森里海・時代を拓くの立ち上げ(2013年3月)、柳川掘割にニホンウナギを復活させる取り組み(2014年から)、やながわ有明海水族館のオープン(2015年10月)など、多様な活動が広がりました。
有明海再生シンポジウムは、その後福岡県下の都市を中心に、大分県・熊本県・佐賀県下と続けられてきましたが、第10回目を迎えた本年は、有明海問題の“本丸”的存在の長崎県諫早市において9月8日(日)に開催しました。120名前後の皆さんにご参加いただき盛会でしたが、地元諫早市民には『諫早湾問題には触れたくないと』とばかりにほとんど参加いただけなかったのは、この問題の複雑さ・深刻さの反映と感じました。
諫早シンポの前段として昨年9月の東京での「有明海を再生に向かわせる東京シンポジウム」、その成果を中心に「いのち輝く有明海を-分断・対立を超えて協働の未来選択へ」(花乱社)を、多様な分野を網羅してまとめました。内容は、チラシの通りです。本書の出版の労を取っていただきました博多の小さな出版社である花乱社には、執筆者の有明海再生への思いを共有いただき、社運をかけて取り組んでいただきました。その上、本書の売り上げの一部を今後の有明海再生への取り組み、特に昨年以来具体化が進みつつある「有明海と周辺地域社会を育む植樹祭」の立ち上げ資金にご提供いただける予定です。本書は、有明海を直接の対象としていますが、その本質はこの国が抱えた根源そのものであり、本書を九州だけなく、全国に広げることが非常に重要と考えています。ぜひ、皆さんにも本書の普及にご尽力いただければと切に願っています。
個人的には、「10年一仕事」との思いでこれまで柳川を中心に取り組んできましたが、これからは有明海全体へと視野を広げ、残りの時間を有明海再生への新たな流れを生み出すことを『自分ごと』にできればとの思いを深めています。次の10年が保障されているとは限りませんが、有明海の再生に何をなすべきかを考えながらの秋を迎えました。
「いのち輝く有明海を」の普及に務めます。よろしくお願い致します。
2019年9月18日 田中 克
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